
ARTIST STATEMENT
私の作品は、原初の自然の姿やエネルギーを視覚化し、自分を通して人間の魂とその力を再認識しようとするものです。
人は自然または宇宙から生まれたものとして存在していて、自然のエネルギーと呼応しつつ相互に影響しあっている人が放つエネルギーを自然現象のひとつととらえています。
自然と人と人が造り出す人工物がこの地球上で影響し合い、それらが混ざりあっているわたしたちの世界を描いています。
私にとって作品を制作することは、自然と人の精神性やエネルギーを無限の表現方法がある美術で表現をしてみたい思ったからです。
木々や空を眺め、風を感じて空気を吸い込んだ時や人々のエネルギーを感じた時、自分の内面に 湧き上がる壮大な感覚があって、それは自分がずっと遠く空の彼方へ飛んで行き、また帰って くるような感覚を伴います。それが自分の中で消化され、ある形になってキャンバスに 落とし込められます。さらにその描いた画面と自然から受けた内面のエネルギーが呼応して 混ざり合って次の形が画面に現れます。
自分のエネルギーと日常目にするものや、記憶のイメージが簡略化された形になり、 集合体となって作品になっています。
過去現在、自然の中で目にした風景の中の木々や花、筆記をする日本語や英語の文字、公園緑地計画図の線などが、キャンバスに反映される形のインスピレーションとなっていると思います。筆遣いや筆跡は私が制作する際のリズムの役割をしています。
素材は、油彩、アクリル絵具、カラーペンで色を重ねたドローイングや、作品を布に印刷して立体縫製をして人のエネルギーの集合体を表現する着衣作品を制作することもあります。 素材を重ねてレイヤーを作ることで、折り重なる自然や人間のエネルギーを表現します。
色を使うことは、ものごと多面で見たときに連想されるさまざまな感情を表すことにつながります。 色の組み合わせが見せてくる感覚や感情は人間の相互関係がもたらすさまざまな関係と似た意味合いを持つような気がします。人も色も、組み合わせによってそれぞれの関係や空気感が変化すると思います。
画面に現れる記号的な形は人の魂を表現し、形が重なり合った部分は、人間の魂の一部が触れ合い重なった部分でコミュニケーションしていることを表しています。無数の色の組み合わせが調和するポイントを探りながら描いていきます。色を和えていく感覚で_制作を進めます。
自然に触れてエネルギーを感じることと、人類の歴史文化や社会的場面を感じながら、人の感情、心理的側面や相互関係を感じていることが作品を作る上で大切な要素になっています。 そして内にある前向きでユーモアのあるコミュニケーションで作品を彩ることが、私が作品を制作するときの原動力になっています。